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もっと重力と闘っていこう

25/03/2025

もっと重力と闘っていこう 久しぶりに行った日本が、外国人だらけだった 3年ぶりに日本に帰ったら、あらゆるところで働いている人たちが、もはや日本人ではなかったのです。そして、とにかくどこを見ても訪日外国人。もう、私の知っている日本ではありませんでした。 ちなみに、写真は大手町にあるNINJA TOKYOに行った時のもの。忍者は高度な日本語が求められるためか、さすがに日本人でした。   フランスでよく聞く、日本では聞いたことのないアニメたちはセット売りのせいだった さて、先日いつものように昼食時に日本のゲームやらアニメ話で盛り上がっていた同僚たち(基本アキバ系なので)に、「Judo Boy(日本名: 紅三四郎)」や「Mister Ajikko(日本名:ミスター味っ子)」「Yakitate Japan! (日本名:焼きたて!!ジャぱん)」を知っているかと聞かれ、唯一、ミスター味っ子だけはちょっと観たことがあるかな?と答えたところ、その中の日本マニアの同僚から驚きの事実を聞かされたのです。 彼曰く、かつてフランスの制作会社が日本のアニメの制作会社に、例えば「ドラゴンボールを売って欲しい」と依頼すると、「それじゃあ、この(売れていない)アニメセットを一緒に買ってくれたら、ドラゴンボールも売ってあげる」という取引があったらしいのです。(情報ソースはたしかではないです) そのために、フランスではやたら日本でも知られていないようなコアな日本アニメが大ヒットしたりしていたらしいです。 まあ、それは確かな情報ではないですが、彼は続けて、フランスには上記に挙げたような成功体験系のアニメがない、と言うのです。 上記は、どうやらフランスでは定番の?成功体験系のアニメらしく、フランスにはこういうタイプのアニメがないので、ヒットしたと彼は考えているそう。 そのため、「日本から来た女子が、フランスでDevOpsのエンジニアを目指す漫画、を書いたら、絶対に売れると思う」と言うのです。 「誰も読まないでしょう」と私は苦笑いしたのでした。 さて、もっと重力と闘っていこう(?)ということをテーマにしたポッドキャストを始めました。「マダムランブイエの重力と闘う日々 / The Days of Madame Rambouillet Battling Against Gravity」AppleとSpotifyで。どうぞご贔屓に。

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社内で日本語グループが勝手に作られた

21/11/2024

社内で日本語グループが勝手に作られた おばさんは、もう1年インターンをすることに 美味しそうな鴨のマグレは、昨日同僚と一緒に行ったビストロにて。 大勢でお昼ご飯に行くのも、慣れてまいりました。 さて、Alternanceというとっても素敵なシステムは、1年では終わらず(というか正式に雇用してもらえず)、2年目に入りまして、結局2年インターンと学生をすることに。(Bac+5ですよ) フランスの企業で、もちろん日本語ができることが役に立つこともあるのでしょうが、残念ながら私はエンジニアで、まあ、日本語ができても全く使い道はないな、と思っていたところ!なんと、1年も働いていると、いろんな同僚から「日本のアニメが好きで」「和食が好きで」「日本語を習っていて」と、声をかけられることが多くなっていました。やはりフランス人は日本好きな人が多いのだな、と改めて実感しました。本当にありがとう、これまで色んな成果を上げてこられた、日本人様様ー! そして先日、その中でとっても日本語学習のモチベーションの高いフランス人女子が、他の日本マニア?を引き連れて、Teamsで日本語グループを作り、招待されました。いやはや、持ち上げられる、というのはこういうことを言うのですね。さらに、あれよあれよという間に、私は日本語の先生として日本語を教えなければいけないことに(失笑)この、人前で話すこともできない、不器用なただの日本人の私が?どうしよう、やるしかないですよね。 その結果は、後日。

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フランスの企業で働いて気づいたこと諸々

16/09/2024

フランスの企業で働いて気づいたこと諸々 42歳の日本人おばさんがインターンとしての職を得るまで フランスには、Alternanceというとっても素敵なシステムがあるのです。 私はフランスに来てから、まともに働いていたのは、UNESCOや大使館だったので、全くIT分野は未経験でした。 未経験、既婚、女性、42歳という条件で、日本ではまず再就職することはかなりの難関。(一応トライはしました。履歴書を何十枚も送ったので、実証済み) きっと、フランスではそれが可能になるのはおそらくこのAlternanceというシステムのおかげなのでしょう。 Alternanceというのは、通常は大学生などの学生が、学校が終了する最終学年で企業に学生という身分で学校に行きながら働くというシステムで、例えば、月の3週間は企業、1週間は学校、というふうにしてきちんと企業からも報酬を得ながら、学業を続けながら就業体験ができるというシステムなのです。ただ、これは実は年齢制限はないので、誰でもAlternanceのコースがある学校を選んで、それから企業にAlternanceとして履歴書を送って雇ってもらえば、その企業が学費も支払ってくれ、毎月きちんと報酬も払ってくれるのです。 私は、子供が2人いるし、できれば自宅で学習したかったので、1年目ではまずOpenclassroomsという自宅で学習できるリモートの学校でフルスタックのエンジニアのコースを受け修了し、2年目はITでも需要のある分野を探し、DevOpsが学習できるDevUniversityという学校のAlternanceのコースに入学しました。 フランスでは、この歳で全く違う分野のものを1から学習して再就職することは、珍しいことではないので、私以外にも同じような年をとった学生がいっぱいいます。 ただ、Alternanceは企業を探すのがまず大変です。学校も、受け入れる企業を見つけてもらわないと、学費が払われないので、履歴書の書き方などもアドバイスしてくれます。 結局、私はフランスではよく使われる手法である(?)家族のコネで、Publicis Sapientという会社でDevOpsエンジニアのAlternanceとして働き始めることができました。 在仏17年目にして、フランス人を知る このAlternanceは、期間が終わって運が良ければ企業から正式に社員になりませんか、というオファーが来ることも。 私の会社は、私の入る2ヶ月前に15人ほどのAlternanceを受け入れたのですが、そのうち1年後にオファーを受けたのは、4人だけ(泣) 私もこの11月にAlternanceが修了する予定ですが、未だオファーはなく… ただ、今の会社でもし正社員になれなくても、1年勤務した経験があるわけですから、全く未経験ではないので、履歴書がその分グレードアップされるわけです。 また、私は在仏して17年にもなるのに、フランス人のことを全くわかっていなかったのだな、と考えさせられ、この1年個人的にはとても勉強になったのでした。 まず、フランスで働くということは、日本で働くこととは、全く違うのだということです(当たり前か) 私は、フランスにいながらも、日本の環境(大使館)で働いていたため、Publicisに入ってからも、最初はその日本人としての働き癖(?)が治らないままでした。大きく違うのは、日本人はとにかく上司や同僚の目を無意識に気にしながら働いているということ。 働き始めるときに、日本人であれば、勤務時間や、拘束されることなどを確認しますよね。 Publicisでは少なくとも、タイムシート?などもありませんし、何時からの勤務なのか、いまだによくわかりません。 まずは、私の職業柄そうなのかもしれませんが、みんなほとんど自宅でのリモート勤務で、週1(だいたい水曜日)に会社に出勤します。 そのため、南仏など地方に住んでいて、パリに週1出勤する、という人も少なくありません。 その出勤時も、みんななんとなく(?)朝9時半から10時くらいのあいだに出勤し、コーヒーや朝ごはん(クロワッサンやパンオショコラが大量に支給される)を楽しみながら、喋ってリラックスしながら一日が始ります。そのため、おそらく実際の勤務開始は11時くらいからなのでは?と思います。そうしているうちにあっという間に1時間たち、12時になると、みんななぜかすっかりお腹が空いています。 お昼は、フランスの会社はなぜかみんな大勢でお昼を食べに行きます。このカルチャーは日本にはないので、私は少しカルチャーショックでした。みんなでカンティーン(食堂)に行くか、近くのレストランに行って食べます。このお昼ご飯の時間、なんと2時間。ずーっと食べながら喋っていなければいけません(失笑)帰ってきても、コーヒーを飲んだり、会議した後に休憩でおやつを食べたり、何時に帰ったとしても、誰も何も言わないし、18時を過ぎるとほとんど人は残っていません。そのため、彼らが実際に本当に働いている時間なんて、一日正味3時間ぐらいなのではないかと感じています。 日本人としては、こんなことしていていいのだろうか、という思いを拭いきれないまま、毎日後ろめたい気持ちで仕事をしている日々です。 私は、子供を18時に迎えにいかなければいけないことから、他の人より少ない勤務時間になってはいけないと思い、いつも他の人より早めに勤務を開始しなければいけない、という気持ちで頭がいっぱいになっていて、早く勤務を始めるようにして8時半頃には勤務を開始していました。 また、私が最初に日仏の仕事の環境の大きな違いを感じたのは、監視している目がないということです。私は、日本で育ったので、いつも無意識に、この仕事は早く終わらせなければ怒られる(実際はそんなことはあまりないのですが)という気持ちがどこかにあり、とにかく仕事を終わらせたいという気持ちで仕事をしていたのです。それがどの国でも普通だと思っていたのですが、実はそれは日本だけの文化だったようだと、フランスの企業で働いてから初めて気づいたのでした。

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ただの事務のおばさんが、フランスでDevOpsエンジニアになるまで

26/09/2023

ただの事務のおばさんが、フランスでDevOpsエンジニアになるまで フランスに来る前の経緯 私は、元々算数などは大嫌いの、ただの日本の文系大卒でした。 ただ、大学に入学する前に大学資金の足しになればと、初めて座ってする(ファーストフードなどではない)アルバイトにつきました。 それは、大手電話会社のコールセンターの仕事でした。 PC経験があることが条件でしたが、時給がいいアルバイトだったので、受かりたくて経験があると嘘をつきました。 ただ、業務を開始すると意外にすんなりとPCの基本動作をすぐに理解できました。 大学に入ると、その当時流行していたCOMPAQというブランドの大きなPCをローンで買い、懐かしのダイアルアップで繋いでインターネットをしていました。 アルバイトをしながら、なんとか日本の大学を卒業しました。 大学在学中は、周りの人が就職活動をしていても、私は動じずに留学資金を貯めるためにアルバイトをしていました。 私の母親は毒親で、とにかく早く母親から離れた遠くの国に行きたいと思っていました。 また、年金制度や労働条件を考慮して、日本で働こうとも思っていませんでした。 とにかく、日本ではなくまずはイギリスに行って、もしよければイギリスに住むか、 自分に合っていなければ他の国にまた移ればいい、と思っていました。 日本人は、やたらアメリカに行くことに憧れますが、私はへそ曲がりだったので、 アメリカは全く考えていませんでした。 イギリスに住み始め、カレッジに行きながらビザを取得してくれるという企業でアルバイトをしながら働いていたのですが、一度就労ビザを取得するために、日本に帰国してほしいと企業から要請があり、日本に一時帰国しました。 その後、1年ほどは祈るような気持ちでビザを待っていましたが、結局就労ビザを取得することができなかったと言われてしまいました。 その時、イギリスにまた学生ビザで戻るという選択肢もあったのですが、一度もうイギリスにNOを突きつけられ、また戻るのが悔しかったのか、 なぜかその時暇つぶしにフランス語を勉強していたので、フランスに行こうと思い、すぐにその後働いて少しのお金を貯めて、パリに発ったのです。 特に、フランスに物凄く憧れを持っているわけではありませんでした。 もちろん、今ではフランスをあの時選んだことは、いい選択だったのではと思います。 ただ、フランスにたくさんいる他の日本人(特に女性)のように、フランスの何が好きで来たわけではなかったのです。 そのため、その後何万回と「なぜ君はフランスに来たのか」と聞かれることになるのですが、その度に私は、「イギリスの隣だったから」と答えています。 実際、フランスに飽きたら、次はイタリアかスペインに移ろうと思っていたのです。 フランスで結婚 ところが、2013年にフランス人と結婚し、なんとこの2023年の時点で、私はもう16年もフランスに住んでいます。 20代から40代前半(大事な時期)を、このフランスという国で過ごしてしまいました。 フランスは、フランス人の性格を除けば、悪い国ではありません。 子育ての環境もいいし、自然も歴史建造物も多いし、景色もとてもきれいです。 食べ物も美味しいし、社会保障や年金も日本よりはるかにいい条件です。 ただ、当初の予定では、各国を2年ずつぐらいのペースで移動するぐらいの予定だったため、今でも、こんなに長くフランスに留まってしまった、という気持ちは拭いきれません。 ただ、結婚してビザが貰えるようになったため、ようやくビザの問題は落ち着き、 フランスできちんと仕事が探せるようになったことは、本当に肩から荷が降りるような気持ちでした。 もちろん、夫のことは好きでしたが、元々私は結婚願望のあるタイプではなく、 私のビザの問題と、夫は子供が元々欲しかったので、それでお互いの需要と供給があったために結婚しました。 就職をしてから気がついたこと その後、語学力も手伝って、運良く日本大使館で働くことになりました。 結婚後すぐに妊娠して、子供を2人産んでからようやく本格的に仕事をしたのが、大使館でした。 大使館は他の日系企業より収入も悪くはないし、公務員とほぼ同じなので、安定を求める方にはとてもいい職場だと思います。 ただ、5年働いて気づいたのは、私は実は公務員向きではなかったということ。 今まで、移住することやビザのことなどで頭がいっぱいの人生だったので、具体的に何の仕事に就きたいのか、 自分は何がしたいのか、考えたことがありませんでした。 そのため、大使館でセクハラに遭ったことは運が悪かったかもしれませんが、実は好都合なことだったのかもしれません。 セクハラ後、メンタルを病んで、その病欠中に「自分が本当にやりたいことは一体何なのか」を真剣に考えました。 「毎日大使館に通って、外交官たちに言われるまま、結果の見えない仕事だけをして家に帰って、給料をもらって、リタイアする人生でいいのか。」 そう考えるきっかけになったのです。 私は、実はアキバ系である フランスでは、仕事を辞めても、(辞職時の条件にもよりますが)勤務時の給与の約70%を2年間もらえる失業手当があります。 また、その失業中の間、国の手当で無料で教育も受けられるのです。 私はそれを利用して、修了証が貰えるエンジニアスクールに通うことにしました。 メンタルを病んでから、結局考えて考えた挙句、私の大好きなものはPCである、という結論に達しました。 アップル製品を買った時のあの自分のテンション、一体何をしている時が幸せか、何が無くなったら絶望的になるのか。 そうして、私はアキバ系である自分に気がついたのです。 好きなら、とことんやれるところまでやろう。 […]

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